シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

11月30日シリア情勢・難民問題 はてなブックマーク注目記事まとめ

トルコ軍によるロシア空軍機の撃墜事件をきっかけとした一連の動きで、ロシアがトルコに対する経済制裁を示唆。その一方で、トルコは難民政策への協力を約束してヨーロッパからの支援金を獲得するとともに、EU加盟に向けた動きも。 シリア問題をめぐるヨーロ…

EUとトルコの首脳会議、難民抑止のために3900億円を拠出

ヨーロッパにシリア難民が大量に押し寄せている問題。 EUとトルコの間で首脳会談が行われて、EUからトルコに3900億円もの支援金が支払われることで合意しました。 トルコはシリアの隣国で、シリア人200万人が難民として滞在しています。そのトルコから危険な…

11月27日シリア情勢・難民問題 はてなブックマーク注目記事まとめ

11月27日に、はてなブックマークで、多くのブックマークを獲得した難民・シリア問題関連の記事をピックアップしました。フランスのオランド大統領による、英米露独伊などの主要国首脳との一連の会談が終わり、トルコとロシアの関係も混迷を深めていく中、状…

11月26日シリア情勢・難民問題 はてなブックマーク注目記事まとめ

11月26日に、はてなブックマークで、多くのブックマークを集めたシリア情勢・難民問題に関する記事をまとめてみることにしました。 jp.reuters.com www.cnn.co.jp tanakanews.com www.mag2.com anond.hatelabo.jp headlines.yahoo.co.jp headlines.yahoo.co.…

UNHCRトップのアントニオ・グテーレス氏の講演会に出席してきました

11月26日、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のトップで、元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏の講演会が東京渋谷にある国連大学ウ・タント国際会議場で行われました。 グテーレス氏は、1995年から2002年までポルトガルの首相を務め、2005年から現…

ロシア軍用機撃墜。懸念されていた偶発的衝突のリスク

11月24日、トルコの領空を侵犯したロシア軍用機がトルコ軍のF16戦闘機に撃墜され、さらに救助に向かった別の飛行機も墜落するという事件が発生しました。トルコは北大西洋条約機構(NATO)の一員ですが、NATO加盟国がロシア機を撃墜したのは1950年代の朝鮮戦…

オランド大統領、英米独露首脳会談の成果は?

フランスのオランド大統領が「イスラム国」への報復攻撃を開始してから一週間。同時多発テロを「戦争行為」と主張する大統領の強硬姿勢が支持を集め、インターネットを通じた軍隊への志願者が事件前の1日平均500人から約3倍に増加したと言われています。(愛…

アメリカ・メキシコ国境の町にシリア人難民の家族が申請

2家族8人のシリア人難民が先週、アメリカとメキシコ国境の町、テキサス州ラレドに到着し、入管当局が身柄を一時拘束していることが分かりました。 www.theguardian.com パリ同時多発テロ事件後、各州の知事や共和党の大統領候補が難民の受け入れを拒否する方…

ロシア空爆で1,300人以上、そのうち民間人は403人?

時事通信は、イギリスに本拠地を置くNPOシリア人権監視団の情報として、ロシアがシリア領内で空爆を開始した2015年9月30日以降、死者の数が1331に人にのぼると報道しました。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151120-00000197-jij-m_estheadlines.yahoo…

ヨーロッパへ海路で渡った難民が84万人を突破〜11月20日現在

2015年になって、海路でヨーロッパへ渡った難民が10月2日50万人、10月19日60万人、11月5日75万人とお伝えしましたが、UNHCRによると11月20日現在、その数が84万人を超えています。1ヶ月でおよそ25万人も増加したことになります。 今回は子供の割合が増加した…

パリ同時テロ後にシリア空爆を強化したロシアの思惑

パリ同時テロ事件を「イスラム国」による戦争行為とし、フランスはシリアへの報復爆撃を開始しました。フランスも参加するアメリカ主導の「有志連合」による対「イスラム国」への空爆は、2014年8月以降、すでに8000回を超えました(11月12日現在)。パリでの…

フランスの対「イスラム国」空爆の経緯まとめ(2014年〜)

アメリカ主導の有志連合に参加して以降のフランス軍による空爆の経緯をまとめました。2014年8月にアメリカが「イスラム国」をターゲットにした空爆をイラクで開始して以降、イラク・シリア両国内で8000回以上の空爆が行われてきました。 フランス軍は当初、…

オルブライト元国務長官「イスラム国は私たちに難民を敵だと思わせたい」

第二次クリントン政権で、アメリカ発の女性国務長官を務めたオルブライト氏が、今回のパリ同時多発テロ事件を受けてタイム誌にコメントを発表。 time.com その中で、自身の移民体験に触れながら、アメリカがシリア難民を受け入れるべきであること、またシリ…

UNHCRのグテーレス氏、テロと難民を結びつける議論を危険視

元ポルトガルの首相でもあるアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は17日、テロ攻撃の責任を難民に押しつけるのは「完全にばかげたこと」と非難。パリで発生した事件と難民を結びつける考え方を批判しました。 Refugees should not be turned into scape…

アメリカ50州のうち27州の知事がシリア難民の受け入れ中断を提言

View image | gettyimages.com 11月13日に発生したフランス・パリでの同時多発テロ事件を受けて、有志連合を率いるオバマ大統領のお膝元アメリカが大きく揺れています。 全米50州のうち27州で知事が難民受け入れに懸念を表明。連邦政府に対してシリア難民の…

フランス軍が「イスラム国」の首都、シリア・ラッカで大規模な空爆を開始

フランス軍は、「イスラム国」が首都と自称するシリアの都市ラッカで大規模な空爆を開始したと発表しました。 French Warplanes Strike Islamic State Militants in Syria(NewYorkTimes) In wake of Paris attacks, France launches 'massive' airstrikes …

各国首脳が会するG20がトルコで開幕。参加国の思惑が交錯する中、果たして成果は出せるのか?

View image | gettyimages.com 今回のG20で何が話し合われるのか? 11月13日金曜日の夜に発生したフランス・パリでの同時多発テロ事件を受けて、15日からトルコでG20サミットが開幕しました。 G20は、参加国の合計で世界の人口の2/3、GDPの85%を占めており…

ドイツ防衛大臣「難民問題とテロを結びつけるべきではない」

フランス・パリの同時多発テロの現場で、犯人の遺体のそばでシリアのパスポートを発見したとの発表以降、難民の流入抑止を正当化する言説や動向が見られるようになりました。 そんな中、ドイツ防衛大臣 ウルズラ・フォン・デア・ライエン氏は、テロリストが…

テロ容疑者が難民として上陸した可能性が指摘され、難民受け入れを巡る今後の議論の展開はどうなる?

パリでの襲撃事件で死亡した犯人の遺体の近くで見つかったシリアパスポートの所有者がギリシア経由で難民として入国していたことが分かりました。他の容疑者も同様の方法でヨーロッパに流入したと見ています。 www.reuters.com ギリシア政府は会見で、このパ…

パリ連続テロ事件から一夜明けて

パリ連続テロ事件から一夜明けたパリでは、公共施設が閉館。テロが発生した場所には多くの人たちが訪れて献花を行っています。一方、通常どおり商店は営業し、日常を送っている姿も見られます。 View image | gettyimages.com View image | gettyimages.com …

フランス同時多発テロ事件 ライブアップデートまとめ

フランスで金曜日に発生した同時多発テロ事件。日本ではテレビでは報道されていないですし、新聞でも速報が入ってこないため随時チェックできる英語のサイトをまとめてみました。特にFrance24は、Youtubeでライブ放送を提供中です。 France24 CNN edition.cn…

パリ 爆発・銃撃・立てこもりで多数の死傷者が発生

フランス・パリ北部のスタジアムで複数(3回という情報あり)の爆発があり、数十人が死亡しました。死傷者の数は錯綜していますが、CNNによると少なくとも60人が死亡との報道(追記2015.11.14 22:50:その後、死者数は130人弱と発表されました)。その他、パ…

【国連WFP】難民キャンプのシリア人の子どもに食事を寄付できるアプリ「ShareTheMeal」をリリース

国連の世界食糧計画(WFP)は10日、ヨルダン難民キャンプに滞在するシリアの子どもたちに食事代を寄付できるスマホアプリ『ShareTheMeal』(シェア・ザ・ミール)をリリースしました。 アプリはAndroid版・iOS版が無料で公開されており、そこを経由して50セ…

大量の難民流入がEUの経済成長を加速するー欧州委員会

国連の統計によると、2015年にヨーロッパに流入した難民は75万人を超え、2015年10月だけで218,000人が新たに流入しました。その多くはシリアやアフガニスタンからの難民で、欧州委員会は2017年までにその数は300人を超えるとの予測を発表しました。 www.huff…

EU加盟国間での割り当て 完了したのは16万人のうちわずか116人

9月23日のEU内相会議でギリシア・イタリアに滞在する16万人の移民を割り当てることを決定し、実際に10月上旬より難民の移送が始まりましたが、現時点で完了したのはわずか116人にとどまることが分かりました。 (参考記事)European Union states have reloc…

ヨーロッパへ海路で渡った難民が75万人を突破〜11月05日現在

凍える冬を前にして、10月になっても難民流入の増加スピードは止まることなく、さらに加速する事態となりました。 2015年になって、海路でヨーロッパへ渡った難民が10月2日に50万人、10月19日に60万人とお伝えしましたが、UNHCRによると11月5日現在、その数…

【書籍紹介】シリア アサド政権の40年史 国枝昌樹著を読んだ

元外交官で2006年〜2010年までシリア大使を務めた国枝昌樹氏による著書。 2012年に発売された少し古い本ですが、今に至るプロセスと歴史的背景を理解するために購入しました。 シリア アサド政権の40年史 (平凡社新書) 国枝 昌樹 平凡社 2012-06-17 Amazon …