フランスの対「イスラム国」空爆の経緯まとめ(2014年〜)
アメリカ主導の有志連合に参加して以降のフランス軍による空爆の経緯をまとめました。2014年8月にアメリカが「イスラム国」をターゲットにした空爆をイラクで開始して以降、イラク・シリア両国内で8000回以上の空爆が行われてきました。
フランス軍は当初、イラクでの空爆のみに参加。その後、2015年9月にシリア国内での攻撃に加わりました。2003年のイラク戦争の際には、アメリカによる宣戦布告に対し強く反論をしたフランスですが、2015年2月にはペルシャ湾に原子力空母シャルル・ド・ゴールを派遣するなど積極的な活動が目立っています。
タイムラインは以下のサイトを参考にしました。
Timeline: France's fight against ISIS - Region - World - Ahram Online
2014年8月8日
アメリカがイラクで空爆を開始
2014年9月6日
有志連合発足
参加国=米国、英国、フランス、ドイツ、カナダ、オーストラリア、トルコ、イタリア、ポーランド、デンマーク www.nikkei.com
2014年9月18日
オランド大統領 ・イラクから「イスラム国」への空爆支援の要請を受けて空爆参加を表明 ・地上部隊は派遣せず、イラク内のみ介入する
2014年9月19日
イラク国内で対「イスラム国」初の空爆を実施
「フランス大統領府は19日、仏軍がイラクでイスラム過激派「イスラム国」に対する初の空爆を実施したと発表した。」 http://news.yahoo.co.jp/pickup/6131846
2014年10月24日
フランス軍を含む有志連合はキルクーク北部にある「イスラム国」の訓練拠点を空爆し破壊
2015年1月7日
シャルリーエブド襲撃事件 12人を殺害
「仏メディアによると犯人らは、入り口に居合わせた風刺漫画家の一人にドアを開けるよう要求して事務所に侵入。「シャルリー・エブドはここか」と受付で確認して銃を放った。その後、編集会議をしている3階に上がって乱射したという。AP通信によると、犯人らはまっすぐに発行人のシャルボニエ氏の方に向かい、殺害したという。」
仏紙襲撃、編集部内で乱射 発行人や警官、次々殺害 http://digital.asahi.com/articles/ASH177L33H17UHBI01Y.html
2015年2月5日
オランド大統領、「イスラム国」撃退は遅遅として進んでおらず、フランスはさらに強く働きかけると言明
2015年2月23日
原子力空母シャルル・ド・ゴールをペルシャ湾へ。イラクでの作戦へ合流のため
「バーレーンの北方沖約200キロ付近をイラク方面へ向けて航行中の空母シャルル・ド・ゴールからは同日朝、最初のラファール(Rafale)戦闘機が発艦した。」 フランス軍空母、対IS作戦合流でペルシャ湾へ http://www.afpbb.com/articles/-/3040514
2015年9月7日
シリア国内での空爆実施に向けた準備を開始
「フランスのオランド大統領は7日記者会見し、シリアを逃れて欧州で難民認定を求める人が急増している問題について、原因はISの存在だとし、仏軍が米軍主導の有志連合の一員としてISに対する空爆を準備していると表明した。 オランド氏は記者団からシリアへの軍事介入の可能性について問われ、「シリアのISに対し、空爆を可能にするため偵察飛行を始める」と応じた。ただ、陸上部隊の派遣については「非現実的」と否定した。」
この二日後、フランス軍はUAEの基地からラファール戦闘機が最初の偵察飛行を行う
英がIS戦闘員殺害 仏も空爆準備表明 シリア http://digital.asahi.com/article_search/detail.html
2015年9月27日
フランス、シリア領内で初の空爆を実施。
・米国主導の有志連合と連携した攻撃 ・6機が襲撃死、シリア東部のイスラム国の訓練拠点を爆撃・破壊と発表 ・「仏大統領府は「ISによるテロの脅威に強い決意で立ち向かう。我が国の安全が脅かされるなら、いつでも応じる」とした。
仏、シリアでIS空爆 http://digital.asahi.com/article_search/detail.html
2015年10月9日
フランス軍のラファール戦闘機がシリアのイスラム国を標的とした第二波の攻撃を行ったと発表。イスラム国の重要拠点ラッカの軍事キャンプを爆撃。
2015年11月8日
フランス軍、デリゾールにあるイスラム国の石油関連施設を爆撃
2015年11月13日
パリ同時多発テロ事件発生