シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

ギリシアへ渡航中の事故で夫を亡くした若い女性の話

Huumans of New Yorkに、夫を亡くした若いシリア人女性のインタビューが掲載されていました。悪徳な密航業者により多くの人たちがその「餌食」にされている事情が伺えます。

すべてが悪徳ではないのかもしれませんが、そういうことをしてしか安全を手に入れられない状況があることは理解しておかなければいけないことだと感じます。

http://www.humansofnewyork.com/post/130085731641/my-husband-and-i-sold-everything-we-had-to-afford
夫と私は渡航費を捻出するためにすべてを売り払いました。十分な費用が貯まるまで、トルコでは毎日15時間働いていたのです。密航業者は私たちをボートに152人載せましました。そのボートを見て多くの人が引き返したくなったと思います。しかし、彼らはこう言いました。引き返しても返金しないと。私たちに選択肢はありませんでした。内部もデッキも人で溢れかえっていました。波がボートに入り始めたため、船長は荷物を海に投げ捨てるように言いました。海で岩に衝突しました。しかし船長は心配ないと言いました。水がボートに入り始めましたが、彼は再び心配するなと言いました。私たちはボート内にいましたが、水であふれ始めました。動けないほど混雑していました。みんなが叫び始めました。生きてそこを出られるとは思いませんでした。夫は私を窓から引き上げました。海中で彼は自分のライフジャケットを脱いで、一人の女性に渡しました。私たちは長いこと泳いでいました。数時間後、彼は私に言いました。もう疲れた。泳げないと。そして、背中で浮いて休むと言いました。周りはとても暗くて、何も見えませんでした。波が高かったです。彼が私を呼ぶ声が聞こえました。でも、彼はどんどん遠くへ行ってしまいました。ようやく一台のボートが私を見つけてくれました。しかし、夫を見つけることはできませんでした。