シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

外務省、難民問題で欧州・レバノンに合計4億8000万円の支援を表明

昨日、菅義偉官房長官が難民支援について、具体策が最終的な詰めの段階にあるという発表がありましたが、ひとまず安倍首相が国連総会に出発する前の軽い「おみやげ」の・ようなものですね。

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4億8000万円の内訳は「レバノンのシリア難民に自立支援のために約2億4000万円を拠出するほか、難民の移動ルート上にあるセルビアとマケドニアに対し、受け入れ施設の整備や国境管理能力の強化、食料・医療支援として約2億4000万円を提供」としています。

外務省の発表内容をもとに、詳細を見てみましょう。

レバノンの難民支援 合計:約2億4000万円 提供先:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・国連開発計画(UNDP) 目的:シリア難民の自立支援,シリア難民及びホストコミュニティーの双方に資する地方自治体強化支援等 出典URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press22_000104.html

旧ユーゴスラビアの難民支援 合計:約2億4000万円 提供先:国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)・国際移住機関(IOM)・国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC) 目的:EUのセーフティネットを享受できないセルビア,マケドニア等に対し,難民・移民の受入施設整備,国境管理能力の強化,食料・医療支援等を行う 出典URL:http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press22_000103.html

セルビアやマケドニアに関しては「難民・移民の移動ルート上にあるにもかかわらず非EU加盟国であり,EUのセーフティネットを享受できない」ということで拠出を行うとのことです。