シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

アメリカが難民の受け入れ数の拡大を表明

アメリカが難民の受け入れを今後2年間、拡大する方向で調整が進んでいるようです。アメリカのペリー国務長官が言及しました。

www.theguardian.com

当初、オバマ大統領はシリアからの難民を1万人受け入れる旨を発表しましたが、国内ではその数をさらに増やすべきだという声が上がっていました。

受け入れ数は2016年が8万5000人、2017年が10万人とする方針。ただし、追加受け入れ枠はシリアからの難民なのかどうかは明らかにされていません。

この提案には、次期大統領選に出馬するヒラリー・クリントン氏からの働きかけもありました。クリントン氏はさらに、シリア内戦で迫害を受けているキリスト教徒やヤズィーディー教徒など、最も弱い立場の人たちを優先するとしています。

(最も弱い立場の人たちというのが、果たしてキリスト教徒とヤズィーディー教徒だけなのかという本質的な疑問はありますが)

また、クリントン氏は国連の潘基文事務総長に対しても、ニューヨークで難民問題を話し合う国際会議を開催する提案を行っており、そこでは各国での積極的な難民受け入れを要請する方針とのこと。

難民問題はアメリカでも注目が集まっており、その行方次第では来年の大統領選挙の争点になってくるかもしれません。