シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

【EU】難民流入抑制のため国連機関に1300億円の拠出を表明

EU首脳会議で、UNHCRなどに1300億円の出資をすることを決定しました。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150924-00050061-yom-intheadlines.yahoo.co.jp

中東シリアなどから欧州に難民らが押し寄せている問題で、欧州連合(EU)は23日、ブリュッセルで緊急の首脳会議を開催し、中東で難民支援を行っている国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)など国際機関に少なくとも10億ユーロ(約1300億円)を資金支援することで合意した。

その意図は「難民流入の抑制」とされています。

つまり、以下にもあるように、シリアの隣国、レバノンやトルコなどの難民キャンプの状況が悪いことが、難民がヨーロッパへ押し寄せる誘因になっているという考え方があるようです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150924-00000046-jij-eurpheadlines.yahoo.co.jp

中東各地の難民キャンプで支援活動を展開する国際機関は軒並み資金不足に陥っている。このことが「難民を欧州に向かわせる一因」(モゲリーニEU外交安全保障上級代表=外相)になっていると欧州各国の認識は一致。資金面から活動を後押しし、欧州へ向かう勢いを少しでも抑制したい考えだ。

今回の会議では国境の監視を強化することが決定しましたが、「国境警備隊」の創設は見送られた模様。 http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000059255.htmlnews.tv-asahi.co.jp

いずれにしても、すでに今年だけで40万人がヨーロッパへ流入することが見込まれており、そもそも年内6万人の受け入れ目標は低すぎるという声も上がっています。

ひとまず難民キャンプの状況が少しでも改善すれば、今年の冬の間だけは寒いヨーロッパへ向かうモチベーションは下がると思われますが、すでにヨーロッパに向かってしまった難民にどう対応するかという重い課題は残ったままです。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150924-00000019-asahi-intheadlines.yahoo.co.jp