シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

【日本】難民申請したシリア人60名のうち認定されたのはわずか3人

日本で暮らすシリア人の難民認定の状況について、日本のNPO難民支援協会がレポートしています。

[特集]シリア難民はいま-日本にも逃れてきている? https://www.refugee.or.jp/jar/report/2015/09/01-0000.shtml

日本にも400人以上のシリア人が暮らしており、うち60人以上はすでに難民申請*6をしています。もともと留学やビジネスで日本に滞在していたところ帰れなくなった人や、安全を求めて国内外を転々とする中で、たまたま縁もゆかりもない日本にたどり着いた人など背景はさまざまです。 しかし、日本で難民認定を得られた人はわずか3人。欧米諸国と比較すると、極端に厳しい受け入れ状況です。 申請の結果が出た38人は人道的な配慮により、一時的な在留を認められていますが、難民認定ではないため、さまざまな面で困難が生じています。例えば、母国や難民キャンプに残した家族を呼び寄せられない、日本で生活を建て直す上で不可欠な支援がないなどです。

 

ドイツでは認定率が87%、イギリスでは91%という結果に対して、日本は60人中3人とわずか5%

 

ただし、38人が人道的な配慮で一時滞在が認められていますが、正式な認定ではないので日本語学習や仕事探しのための公的なサポートが受けられないというのが現状のようです。

 

文化的・歴史的な違いがあるとはいうものの、地理的に距離のあるオーストラリアでもシリアからの難民12,000人を新規に受け入れる措置を発表しています。また、南米各国でも難民の受け入れを申し出ており、各国がこの問題とどう向き合っていくかが問われているといえるのではないでしょうか。