シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

【サウジアラビア】2011年以降シリア人をすでに250万人受け入れていると反論

十分の数のシリア難民を受け入れていないとして批判にもさらされているサウジアラビアが、2011年以降250万人のシリア人をを受け入れてきたとして反論しています。

[http://www.aljazeera.com/news/2015/09/saudi-arabia-denies-giving-syrians-sanctuary-150912050746572.html[

None of the six states that form the Gulf Cooperation Council, Saudi Arabia, Oman, United Arab Emirates, Kuwait, Bahrain and Qatar, has signed the UN convention on refugees, which has governed international law on asylum since World War Two. But Gulf states say they have taken in hundreds of thousands of Syrians since the civil war there began in 2011, just not as refugees. The source said Saudi Arabia had received nearly 2.5 million Syrians since the conflict erupted. 湾岸協力会議を構成する6カ国(サウジアラビア、オマーン、UAE、クウェート、バーレーン、カタール)はいずれも、第二次世界大戦後の難民に関する国際法の中心である難民の地位に関する条約に調印していない。 しかし、湾岸諸国は、2011年に内戦が始まっていこう、難民だけでなくすでに多くのシリア人を受け入れてきたと説明している。 関係筋によると、シリアの内戦発生後、サウジアラビアは約250万人のシリア人を受け入れてきたという。
The kingdom has also provided about $700m in humanitarian aid to Syrians and had set up clinics in various refugee camps, the statement by the SPA said. The official source said more than 100,000 Syrian students were receiving free education in the kingdom. サウジアラビアはまた、シリア人への人道支援として7億ドル(約840億円)を提供してきた。そして、多くの難民キャンプで診療所を建設しているとSPAの説明で述べられている。 政府の情報筋によると、10万人以上のシリア人の子どもたちがサウジアラビア内で無料で教育を受けている。

この情報を裏付ける数字はまだ入手できていないのですが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が掲載する資料の中にはサウジアラビアが受け入れたシリア人の数は記載されていません。

シリア人の難民の問題は、EU地域だけの問題ではなく、その周辺国では数年前から大問題に発展していました。今月に入ってから、南米各国やオーストラリアでも受け入れを表明するなど、もはや地球規模での大きな課題となっています。そして、そもそも20世紀の難民の定義が果たしてどこまで現在もそのまま受け入れられるのか?という重大な疑問も投げかけているように思えてなりません。