シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

ヨーロッパに渡る女性や子どもの難民の数が男性を上回る

UNICEFの統計によると、ヨーロッパに安全を求めてやってくる女性と子供の数が、難民危機勃発以降はじめて男性の数を上回りました。ギリシアとマケドニアの国境にやってくる難民は1月、およそ6割が女性または子どもだったということです。

子どもの割合が増えていることはこのブログでもお伝えしてきました。

その原因として、寒い冬の間に男性の難民が減少したことを一つに挙げられていますが、その分、女性や子どもが海を渡るリスクが高まっていることを意味しています。

特にここ最近は、保護者を伴わずにヨーロッパにやってくる子どもの増加が問題になっています。彼らは人身売買業者の格好のターゲットであり、犯罪に巻き込まれたり児童労働を強要される危険があります。

実際に欧州警察組織は、過去二年で1万人を超える身寄りのない子どもの難民がヨーロッパで行方不明になっていると公表しています。

次回以降のブログ記事でも紹介しますが、シリア難民が逃げ込むトルコでは法律に保護されずに長時間の労働を強いられる子どもたちの存在が注目を集めています。そうした彼らが難民化するリスクは日に日に高まっています。