シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

ヨーロッパへ海路で渡った難民が94万人を突破〜12月14日現在

2015年になって、海路でヨーロッパへ渡った難民が10月2日50万人10月19日60万人11月5日75万人11月20日に84万人とお伝えしてきました。UNHCRによると12月14日現在、その数が約92万人。極寒の冬を迎え流入のペースは落ち着いてきましたが、それでも1ヶ月弱でおよそ10万人の増加です。

今回は子供の割合が増加したことが大きな特徴です。前回20%から22%まで上昇。これはどのようなことを意味するのか分析が必要です。また、国籍別では10位にマリが入ってきました。武装グループによるテロ事件が相次いでおり、今後の動向に注目したいと思います。

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(出典)UNHCR

12月14日現在

海を渡って到着した人数:944,909人(11月20日 846,119人)
死者/行方不明者:3,580人(同3,485人)

人口割合

男性:60%(同62%)
女性:16%(同16%)
子供:24%(同22%)

国別構成

シリア:50%(同52%)
アフガニスタン:20%(同19%)
イラク:7%(同6%)
エリトリア:4%(同5%)
パキスタン:2%(同2%)
ナイジェリア:2%(同2%)
ソマリア:2%(同2%)
スーダン:1%(同1%)
ガンビア:1%(同1%)
マリ:1%(同1%)