テロ容疑者が難民として上陸した可能性が指摘され、難民受け入れを巡る今後の議論の展開はどうなる?
パリでの襲撃事件で死亡した犯人の遺体の近くで見つかったシリアパスポートの所有者がギリシア経由で難民として入国していたことが分かりました。他の容疑者も同様の方法でヨーロッパに流入したと見ています。
ギリシア政府は会見で、このパスポートの保有者が10月3日、レロス島で難民登録をしていたことを明らかにしていますが、この人物がその後、ギリシアを出国したかどうかについては不明とのこと。
ギリシア当局によれば、この人物はシリア人の若い男性で、小さなボートでギリシアに上陸した69人の難民のうちの一人。ギリシア側で指紋を採取されていました。
このパスポートの保有者とパリ連続テロ事件の犯人が同一人物かについては詳細な調査が必要としています。
しかし、テロ事件後、ヨーロッパのポピュリスト政党が中東やアフリカからの難民・移民の受け入れを停止するよう要求。また、ポーランドは安全性が保証されるまではEUにより割り当てられた移民を受け入れられないとしています。
今回の事件が、ヨーロッパでの難民の受け入れに対する議論に大きな影響を与える可能性も指摘されており、状況は予断を許さなくなってきました。