オルブライト元国務長官「イスラム国は私たちに難民を敵だと思わせたい」
第二次クリントン政権で、アメリカ発の女性国務長官を務めたオルブライト氏が、今回のパリ同時多発テロ事件を受けてタイム誌にコメントを発表。
その中で、自身の移民体験に触れながら、アメリカがシリア難民を受け入れるべきであること、またシリア難民を敵とみなす考えは「イスラム国」の術中にはまることを意味すると表明しています。
私たちの敵にはある計画があります。彼らは世界をイスラム教徒と非イスラム教徒に、イスラムの擁護者と敵対者に分断したいのです。シリア難民を敵に仕立てあげることで、私たちは彼らの策略に引っかかってしまっているのです。そうではなく、私たちが取りうる現実的な選択肢は、無実な人々を殺すことを厭わない人たちと、それを悪とする人たちを分けるということです。すべての人々の命を大切にするということを示すことで、私たちの立場を世界に示すことができるのです。
イスラム国が描く「イスラム 対 非イスラム」という二項対立ではなく、「人を平気で殺害できる人々 対 人の命を最大限に尊重する人々」という図式で捉える必要性を説いています。