シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

ドイツに流入する難民数が当初予測の1.5倍に当たる150万人に達するとの予測

ドイツへの難民流入は止まる見通しがたたない状況になってきました。 当初、2015年で80万人から100万人の難民が申請をするとの予測がなされていましたが、ドイツ紙「ビルト」が入手した政府の内部報告書によると、その数が最大150万人に達する可能性があるとのこと。

www.theguardian.com

そのため、ドイツ政府は新たな難民向けの収容施設の確保に向けてすでに動き出している模様です。

そして、この報告書の中では、難民が今後、母国にいる家族を呼び寄せる可能性についても触れており、中東の家族構造を考えると1人あたり4人〜8人が追加で今後増えるかもしれないとしています。

今回の難民への対応をめぐって、ノーベル平和賞の候補にも挙げられているメルケル首相ですが、国内では東西格差問題を抱えており、旧東ドイツ地域では難民に対する反発も出てきているとも報じられており、今後の舵取りが一層難しくなっていくことも予想されます。

現在は経済が好調で、ギリシア問題でもイニシアティブを発揮しているドイツですが、今後、景気に陰りが出た場合に大きな軋轢を生むリスクも懸念されます。

ドイツが倒れたら難民対応が破綻するような現在の状況を少しでも改善するために、国際的な取り組みが求められています。