シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

【マレーシア】シリアからの難民3000人を受け入れを表明

マレーシアのナジブ首相は、今後3年間でシリアからの難民3000人を受け入れる方針を発表しました。

マレーシアのナジブ首相は1日、米ニューヨークで開かれた国連総会の一般討論演説で「難民を取り巻く危機を軽減するため、今後3年間で3000人のシリア難民を受け入れる」と表明した。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015100200590

それを受けてザヒド・ハミディ副首相は、シリア人難民に対してiKadという特別IDカードを発行すると言明。具体的な受け入れ方法については今後詰めていく方針だが、今回の措置は「人道的な立場であって、宗教的、あるいは政治的な立場とは関係ない」と述べています。

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そして、過去にボスニア人難民を受け入れて教育を受けさせた実績に言及しています。マレーシアの文化や教育を熟知した層が世界で活躍することで、マレーシアの影響力を高めるという国家的な戦略も背後にあると思われます。

Dr Ahmad Zahid said Malaysia's move to accept 3,000 Syrian refugees over the next three years was based on a humanitarian basis, without regard for religious or political stands.

副首相によれば、今後3年間でシリア人難民3000人をマレーシアが受け入れるのは、人道的な立場であって、宗教的あるいは政治的な立場とは関係がないとしている。

"Malaysia had experience with this before when we accepted refugees from Bosnia, and we were not only praised for it, but the gesture paid off eventually,” said Dr Ahmad Zahid.

副首相は「マレーシアは過去にも同様の経験があります。その時はボスニアからの難民を受け入れました。そしてそれは賞賛を持って受けれられただけでなく、最終的に効果を生み出しました」と語った。

He added that many Bosnian refugees who studied here during that period are now holding major positions in various fields, back in Bosnia and Herzegovina.

そして、副首相は、マレーシアで勉強をした多くのボスニア人難民が、ボスニアやヘルツェゴビナに戻った後、様々な分野で主要な地位を築いていると付け加えた。

"They contributed to Malaysia's efforts to bringing up our good work on an international level," he said.

「彼らは国際レベルでのマレーシアの取り組みに貢献してくれた」と述べた。