シリア難民危機を考えるブログ

シリア難民に関する情報を集約していきます。難民問題と切り離せないシリアや中東情勢についても検証します。

難民版Airbnb?難民を支援したい人のための仲介サイト

ヨーロッパでは、ローマ法王が信者に難民の宿泊先提供を呼びかけたり、また市民団体の取り組みなどもあり、個人レベルで住居を提供する試みが広がってきています。

そんな中、オランダで難民版Airbnbとも言うべき個人間仲介サイトRefugee Heroが開設されました。

http://www.refugeehero.com/www.refugeehero.com

Airbnbとは、個人が開いてる住居や個室を旅行者に提供し、その対価をもらう仕組みのサービスで、日本でも訪日外国人向けに提供を始める人が増えています。

Refugee Heroは、金銭のやり取りが発生しないという点以外はほぼ同じようなコンセプトのものと思われます。

ただし、現在は掲載されている部屋がほとんどなのが現状。 利用者がほとんどいないのか、借り手が殺到して提供が追いつかないのかは現段階では不明です。

とてもおもしろい仕組みですが、いくつかの課題もあります。 まず、本家のairbnbでは、試行錯誤を重ねながら、ホストとゲストが互いに評価をする仕組みが完成しています。Refugee Heroにも評価システムはありますが、どの程度機能するかは未知数です。

そもそも、難民の宿泊は長期に渡る可能性があり、短期間の宿泊を前提としたairbnbとは性質が異なる点でも、レビューがその後に活かされるかどうかも課題の一つです。また、もし一部の国で過激化する移民排斥を唱える人々が悪意をもって部屋を提供するリスクも排除しきれません。

そういう点で、いくつかの課題は見られますが、難民を収容する施設が不足する事態も発生しており、こうした草の根的な支援が効率的に機能する可能性もあります。

サッカー界のカリスマ、カントナ氏も近頃、自分の所有する不動産を提供する旨を発表しています。 こうした支援の輪はどこまで広がっていくかにも注目です。

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